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takoradi
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神戸生まれの神戸育ち、ライダーとして北海道に通い14年、そして十勝に移住してもう12年が経ちました。
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2006年12月13日

寒さに弱い道産子

 寒さも本格的になってきましたが、ここで北海道の暖房事情を述べてみたいと思います。
 前に書いたかもしれませんが、北海道人はとにかく寒さに弱いです。これは意外に思われるかもしれませんが、事実です!
 11月になると暖房を入れる家庭が多くなります。確かに朝夕の最低気温はひとケタとなり、家の中も20℃を下回るようになってくるのですが、もうそれくらいで暖房を入れるのです。そして春まで切ることはありません。
 北海道の最近の戸建は、外壁と内壁の間に断熱材を入れ、窓は2重・3重のサッシが主流の「高断熱・高気密住宅」と呼ばる方式が主流になっています。ですから屋外がひとケタの温度にになっても、屋内はまだ20℃くらいあるのです。さらに暖房方式は、灯油か電気の温水セントラル・ヒーティングが主流ですが、この方式では家全体を暖める為急速には暖かくならないので、一度暖房を入れると暖かくなる4月中旬まで「付けっ放し」となります(フツーの石油ストーブでさえFF式【壁に穴を開け、吸・排気筒を屋外に出す方式】です)。
 神戸に居た頃は古いマンション暮らしでしたが、1枚ガラスのアルミサッシ(それも隙間風が入ってくる)で、石油ファンヒーターを朝夕寒くなったら入れるという生活でした(最近は住宅の質も上がったとはいえども、せいぜい2重サッシにエアコン暖房、という位まででしょう)。その結果あまり部屋が暖かくならず、暖かくなったとしても暖房のある部屋だけでした。
 思い起こせば子供の頃、チャンチャンコを着て炬燵に入り、酷い時には部屋の中で吐いた息が白くなることすらありました。布団に入るときは覚悟をして入らなければならず(布団に入って自転車みたいに足をまわして摩擦熱で布団を暖めた)、風呂・トイレに行くのも寒くて覚悟が要った覚えがあります。
 余談が長くなりましたが、春まで暖房を切らないのはシステムとして仕方が無いとして、私が北海道の人は寒さに弱い!というのには、これよりさらに大きな理由があります。それは冬でも家の中を25℃以上に保とうとするということです。
 住宅の品質が上がり「暖かな家」が多くなったのは良いのですが、それが行き過ぎて「暖か過ぎる家」となってきています。最近では冬でも家の中では半袖、アイスクリームやビールの消費量が冬になっても落ちない、というのが常識になりつつあります。確かに、氷点下30℃にもなる北海道のことですから、家の中が暖かくなければ最悪死んでしまうのでしょうが、それにしても半袖でないと「暑い」と言わしめるまで暖かくするのはどうなんでしょう?(勿論これは新しい家に住んでいる人に限ったことですが)
 そこでその理由を考えてみたのですが、それは今まで「寒い家」で我慢してきたことへの「裏返し」なのではないかと思われます。実は「暖かな家」が一般に普及してきたのはここ20年位のことらしく(「昔、朝起きたら掛け布団の口元に当る所が凍っていた」という話を聞いたことがありますが、私と同年代の人が話していたので、昔といってもそう遠くない昔ですが)、この暖かさを贅沢として享受しているのではないか、と考えられるからです。
 しかし過剰ともいえる(少なくとも私が感じるには)暖房により、地球温暖化を促進する二酸化炭素が多く放出されていることは事実です。いかにオール電化住宅が増えてきたとはいえ、まだまだ暖房を灯油に頼っている家の比率は高く、また電気でさえもその生産工程において化石燃料を使用することから、灯油ほどではないにしろ二酸化炭素を出しています。いずれにせよ「暖房=二酸化炭素放出」となるのです。
 昨今の急激な原油の値上がりは、北海道の家庭に大きな負担増をもたらしていますが、その現状を逆手にとってこのような過剰ともいえる暖房を見直す動きが出てくるのではないか、と期待しているのですが、残念ながら今のところそのような動きはありません。 都会では「クール・ヴィズ」に続いて「ウォーム・ヴィズ」が提唱されているようですが、北海道では何の動きもありません(行政機関でも何も変化なし)。自然が売りものの観光立国・北海道こそ真剣に考えるべき、先頭を切って行うべき場所なんではないかと思うのですが…。
 我が家では12月1日に暖房を入れました。それまでも室温は14℃まで下がっていましたが、何か上に1枚着るとかしてそこまでしのいできました(子供たちは小・中学校で早々に暖房が入っていることもあり、かなり文句を言っていましたが…)。そして以前からそうですが、温度設定は20℃を目安に暖かくなり過ぎないように調節しています(灯油代がもったいない・お金が無い、といえばそうですが)。
 寒さに弱い道産子そして今年は、ここ数年あまり点けることの無かった「薪ストーブ」を、冷え込みの厳しい時に補助として使おうと考えています。日中人がいない我が家では、暖房を薪ストーブだけで賄うというわけにいきませんし、薪も最近は入手が大変ですが(しかも夏時分から割って乾燥させなければならない)、物理的にすぐに暖まり、なおかつ心理的にも暖まる薪ストーブはいいですね。
 以上のことから言えることは、北海道は屋外は確かに寒いが、屋内は本州の家より暖かい(過ぎる)、ということですね。


この記事へのコメント
いや~まったく同感ですね。
私の部屋は結構、寒いほうですが、札幌の実家に帰ったときは熱くて体がダルくなります。
絶対、見直すべきだと思います。アイヌ人を見習って・・・
Posted by ケンバス at 2006年12月14日 00:28
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寒さに弱い道産子
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